マイケルベイ監督といえば、アルマゲドン、パールハーバー、などテンポ感のいい映画が有名ですが、「アイランド」もその1つです。
結構前から知っていたのですが、なぜだか少し煙たがっていました。なぜだろう。笑
設定がいかにも!って感じで特にどんでん返しもないよ、っていう評価を誰かから聞いたからかもしれない。
でも改めて、別につまらないという感情にもなってみたい!というより、アベンジャーズからウィドウ(スカーレットヨハンソン)が消えちゃったから、スカーレットヨハンソン不足。というわけで、彼女が出ているから見た。笑
見終わってから、調べてみると、盗作・パクリ疑惑があったりと、問題になったらしいではない。
感想を交えてつつ、アイランドについて書いていく。
目次
アイランドのあらすじ
アイランドの舞台は2019年。
世界は汚染されていて、生き残った人々はとあるコロニーで暮らしている。世界には一箇所だけ汚染されていない場所があり、「アイランド」と言われている。アイランドには無作為な抽選によって、選ばれた人しか行けず、頻度はまちまちである。
主人公であるリンカーンもコロニーに住む一人であるが、悪夢にうなされることが多くなった。経験したはずのないことが夢に出てくる。いったいなぜだろう。
コロニーの真実を知ってしまったリンカーンが脱出し、殺処分されてしまうコロニーをぶち壊すお話。
アイランドは盗作・パクリ疑惑があるらしい
アイランドの前半部分は1979年の低予算映画であるクローンシティ/悪夢の無性生殖と非常に類似点が多いらしく、ロバート・フィブソン監督は、制作したドリームワークスとワーナーブラザーズを著作権侵害で訴えたという。
ドリームワークスは独自に考えた作品であると否定をしている。
個人的にはオリジナルではないにせよ、ユニークはあった気がする。そもそもSF作品というジャンルの中で、完全に新しいものを見たことがない。
「なるほど、そういう設定ね」
と思ってしまうのがほとんどであり、何かの映画にインスパイアされて、影響を受けてしまっているはずだと思う。
その自覚があり、監督が映画業界全体を大切にする人であれば、インスパイアされた作品に関して触れたりするのだろうけど、それは最早監督によって個人差がある。
もちろん、しっかりと伝える人が好きだけどね。少しでも影響を受けたのにも関わらず自分が考えました。ってまるで、大手の会社や見栄っ張りなクリエーターと同じだからさ。
正直映画好きな一人としてはどっちでもいいが。(申し訳ないけどね。元作品見たことないし)
どこかで、見てみて、めちゃくちゃ似てたら、パクリやーん!って書きます。笑
こういうののせいで、いい作品が生まれてくる機会が減ってしまうのであれば、悲しいこと。
キャストが最高!マクレガーとスカーレット・ヨハンソン
キャストが最高ですね。
それにしても、二人とも若々しい。当時のスカーレットヨハンソンは2005年なので。21歳でしょうか。かなり若い時ですね。
この数年後にアベンジャーシリーズの「アイアンマン2」に出るわけですが、ブラックウィドウとしてかなり俊敏な動きをしていて、どーしてそんな動きできるの!って思うのですが、アイランドの中でも、動き機敏ですね。
ところどころの動きでわかります。
マクレガーはトレインスポッティングのイメージもあるが、スターウォーズのイメージもある。でもどちらにせよビッグネームですね。
この2人が主演だったのに、映画としてはコケたって言われているわけですから、何がよくなかったのか…面白かったけど…
クローンを保険とするあり得そうな未来
- 歳をとって肌が衰えてきたら、綺麗な肌と変えたい
- 悪くなった臓器を、健康な臓器と変えたい
- 命を伸ばしたい、健康でいたい、若々しくありたい
絶対的にある欲求ですね。それらを叶えるためにクローンを作り、保険とする。
SF映画って怖いくらいに実際にあり得そうな内容です。2019年は残念ながら、見える範囲ではここまでの科学の発展は成し得ていませんが、将来的にはあり得るでしょう。
人間が命を作れるようになったら、命の価値が危ぶまれますね。
まるで、食肉の元となった家畜のことなど考えもしないように、他人の命に関しても鈍感になっていくのでしょう。
それが幸せかどうかって、今はイメージできませんね。
倫理問題ですわ。笑
ウブな二人のラブシーンが良かった
リンカーンとジョーダンを含めてコロニーにいる全員に世界から断絶された人間として振る舞うように言われているはずです。
そのため、欲求がなくなっている人間を演じなければなりません。
その辺が面白い。食欲や睡眠欲、性欲などをあえてなくすようにしているため、皆異性間での意識が少し鈍感なんですね。
とはいえ、居住区が違うために、女性の中に男性がいると驚いているようですが。笑
トムの家に戻り、リンカーンとジョーダンが二人きりになった時、二人は初めて口づけを交わすわけですが、これは3歳と2歳のキスな訳です。
お互いに経験もなければ、どこかで見た記憶もない、だけども、口を合わせたくなる、粘膜を押し付け合いたくなる、本能のままに貪る。
という過程が一瞬だけ映ります。もっと演技見たかったー!って思いました。
別にセックスシーンが見たいわけではなく、性について何も勉強していない、見たことも経験もない二人がどうやって、結ばれていくのかの断片が気になりました。
うん、でもすごい良かった。キスが下手なのが非常にGOOD!
人間の都合で人間を傷つけることへの価値観
人間の都合でクローンを作り、用が済んだら殺してしまう
植物である、と思える人はいいだろうけれど、道具として、思考がないものとして扱われることへの違和感や価値観を持ち合わせないとね、って考えさせられますね。
最後に裏切り味方についてくれるアルバートローランは、昔政府から父を殺され、焼印をされました。命への価値観を問うことはあったでしょう。
そして、自分たちの利益だけのために、他者を傷つけることはやはりおかしいな、と気づけたために、裏切ってくれたわけです。
映画だから、「そりゃそうだろ!」と言えるけど、自分が莫大な財産があり、クローン保険があったら皆はどうするのでしょうね。
劇中でも言われていますが、保身のためなら人はなんでもしますから…
まとめ
アイランドの感想でした!
パクリや盗作疑惑が出ているみたいですが、別に真新しさも、どこかでめちゃくちゃに似ている作品を見たきも、どっちもしませんでした!笑
キャストが豪華な割にはあまり流行らなかったみたいですが、面白かったです。若き日のスカーレットヨハンソンが美人すぎて、それだけでも、あっという間な気がする。
マイケルベイ監督の作品はテンポ感がよくて間延びせずに、スイスイスイーっと進み、展開も二転三転してくれるので、飽きないですね。
よき!