映画「プラットフォーム」の感想・考察|無秩序な穴、都合のいい解釈

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先日映画「プラットフォーム」を見ました。

予告をチラチラ〜といろんな作品のを見ていたら、やけに脳裏に焼き付いたから、そのまま深夜に鑑賞しました

日本よりも国外の方がこういう貧富や宗教がテーマな映画ってある気がします

見たとき、「ハイライズ」を思い出した。あの説明があまりされずに、衝撃を伝えられる感じが似ている気がする

では行ってみよう〜、プラットフォームの感想と考察

「プラットフォーム」タイトルの意味

プラットフォーム、スペイン語で「El hoyo」意味は「穴」めっちゃシンプルのスペイン映画w

スペイン語では「穴」の?って意味かな

日本語で「穴の」ってタイトルにしたら、絶妙に響が微妙だから、プラットフォームってつけたんだろうか、結構ヨーロッパの映画を日本語タイトルつけるときに、タイトルのつけ方がやっちゃってんなあって思うことがあるから、プラットフォームはいい方だと思う

タイトルをそこまできにする人間じゃないので、タイトルはなんでこれなんだ?と腹立つことはないけど、あまり意味はないタイトルが気もする

絵画も作品があって、仕方がなく名前をつけないと売れないから、売り手の営業マンが名前をつけたなんてこともあったみたいだしね

プラットフォームのラスト・結末の意味

プラットフォームのラスト、結末は333階に女の子がいて、その子を台に乗せて0階に届ければ、「なんか」を感じてくれるだろうから、女の子一人を台に乗せるってところで終わる

0階に届いたかどうかはわからないけれど、見ている人が想像で埋めてくださいってことなんだろう

感想や考察のブログを見たけれど、三崎町三丁目通信 さんのブログが読み応えがあって面白かった

監督は台に乗せて0階に届く映像もとったらしいけど、なくてもいいと判断をして、その映像を除いたらしい

確かにこの終わりの方が続きが気になるし、女の子が届いてしまう時よりも希望が大きく、前向きな終わり方ができる

本当に「ミハル」は子供がいたのか、333階の子供だったのか

途中で出てくる「ミハル」というアジア人、子供がいるために、食事台の上に立ち、手を出すものは殺し、同じ階数になったものも殺すというなかなかクレイジーガール

一番最初に、主人公のゴレンは人間の優しさを見せるために、殺されないようだけど、そこまで特別には思っていなさそう

ゴレンが塔の中に入るテストをしたイモギリという女性がいうには、16歳以下は入ることができず、子供がいるなんて話は嘘と言っていた

ミハルが塔に入るときには子供がおらず、①中で妊娠をした②妊娠をした状態で入った、どちらかのパターンがある

333階の子供は年齢が定かではないが、だいたい5,6歳と考えると、相当中に居たんだねミハルは

言葉は発さないけど、もともと子供は見つけていて、ずっと食事を持って、最下層に届けていたかもしれない、いう想定ができる

子供を見つけたかったら最下層までテーブルにいるはずだしね

自己申告制であれば、半年で出ることができるゴレン、最初に同室になったおっさんトリマガシは1年以上いるが、あと少しで出れると言っていた

人を殺しても出ることができる穴なのに、4、5年いても出ることができないってのは一体何をしたのやら、それとも出る気がないのか

ミハルがもしも子供を見つけて食事を与えていたのであれば、子供と一緒に出て行ってもいい気がするが、、、

見つけられていないと仮定すると、誰がずっと大きくなるまで食事を与えていたのかという論点がある

自分の好きな食べ物と同室の人と分け合えばいいだけ

めっちゃ簡単な話、自分が入るときに好きと申告した食べ物と、同室になった人の食べ物をお互いに分け与えれば、半年くらい生きていけそうなもんだけどね

ルールが決まっていない無秩序状態では、ああなるよねw

想像ができる

実際に自分も同じような穴に放り込まれて、上の人には入った時から嫌がらせをされていたら、自分も同じように他人に接しようと思うのが常

決まっている体制を崩すのは説得では無理である

ってのがわかる

説得を永遠としていたイモギリに代わって、ゴレンは脅しによって相手をコントロールしようとしていた

最初は効かなかったけどねwまじでやるぞ!と脅しをしたら、「別に食べ物は食えるしな」と渋々下の人は言うことを聞いていた

このギリギリのラインであれば人は言うことが聞くってところも面白い

ラストに同室になった黒人のバラハトとは最初51階から食事を与えようと決めて、武力で押さえつける、そしてパンナコッタだけは誰にも触れさせずに最下層まで持って行こうと途中で目標を変える

それからの二人と言ったら、多分何人か56しているw

食事を一皿だけ食べろと言う命令はおよそ聞けるが、一切口につけるな、は相手は言うことは聞かない、だから脅しでは済まず、手を出さざるおえないと言う話

正義感によって人を都合よく56すことができる

見ている方も全くもって甚だおかしい行為のだが、いつの間にか二人を応援してしまうのがおもしろおかしい

プラットフォームの感想

この手の見たけれど、詳しく調べようとしたら小難しくてよくわからない映画は結構好きなので、めちゃくちゃ楽しめた

最後の終わり方も胸糞悪い終わり方ではなく、むしろ、良くなるといいね、と言う見え方の方ができる終わり方だろう

もちろん見た人の中では、あれば全て幻で途中で二人とも死んでいる、とか、届いたところで、0階にいる料理人、管理人側は何も気にしないと言う見え方をする人もいるだろう

別にそれはよし

どちらともに見た人が決める余地があり正解がないからこそこの描き方をしているから、「絶対こうだ」と言うのは野暮だし自分も思わない

見ている時の自分の良し悪しによって、「こうなってほしい」と自分の欲が反映されそうだ

この映画をみて一番響いたのは、「選んでいるのは自分」という点だ

正義感から人を殺したり、穴の仕組みを変えるためだといい都合いいルールを相手に押し付けたり、一見誰かのため、何かを言い訳にしているが、選んでいるのは全て自分だよっていうところだね

余談だけど、ミハル役の人がアジア人っていうから調べてみたら、全然アジア人じゃなくて、スパニッシュなんだね!日本人かと思ったよw

アイキャッチ引用:THE KLOCKWORX Co., Ltd.

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