[蜘蛛の巣を払う女]解説・感想・ネタバレ有|ミレニアムの続編ではないのね

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蜘蛛の巣を払う女(原題:The Girl in the Spider’s Web)をみました!

ドラゴンタトゥーの女シリーズは自分も好きで、ミレニアムからハリウッド版、今回のアメリカ合衆国・スウェーデン合作パターンのも見ています。

特に解説をすることもないわかりやすい映画ではありますが、ざざっとプチ解説をしつつ、感想を書いていきます。

もちろんゴッツリネタバレが入っているので、まだ見ていない人、ネタバレが苦手な人は見ないように。笑

では、参ろう〜

蜘蛛の巣を払う女(原題:The Girl in the Spider’s Web)のあらすじ

主人公である天才女性ハッカーである、「リスベット・サランデル」と雑誌ミレニアムの記者であるジャーナリストの「ミカエル・ブルムクヴィスト」が犯罪者や政治家、国の機関と戦う(?)争う話です。

今回は核のスイッチを個人のパソコンで押せちゃうソフトを作った人から、取り返してー!!ってお願いされて、リスベットがNSAから盗むことに成功するのだが、犯罪集団に取られてしまい、リスベットが個人で悪用するのでは?と思われて政府にも追われながら、ソフトを取り返していく展開になっています。

蜘蛛の巣を払う女の主要登場人物・キャスト

リスベット・サランデル: クレア・フォイ
本作の主人公、背中にドラゴンのタトゥーがある。天才的という言葉で片付けていいのかわからないチートコンピューター・ハッカー。

ミカエル・ブルムクヴィスト: スヴェリル・グドナソン
『ミレニアム』のジャーナリスト。編集長が変わって機嫌が悪い。

エドウィン・ニーダム: ラキース・スタンフィールド
NSAのセキュリティ専門家。元伝説のハッカー。

カミラ・サランデル: シルヴィア・フークス
リスベットの双子の姉?妹?ザラチェンコの後継者として犯罪集団のトップとなる。

フランス・バルデル: スティーヴン・マーチャント
核を操作できるソフトウェアを作った天才

アウグスト・バルデル: クリストファー・コンベリー
バルデルの息子、多分サヴァン症候群。計算機を用いないとできない計算を一瞬できる。

蜘蛛の巣を払う女(原題:The Girl in the Spider’s Web)の評価

蜘蛛の巣を払う女の評価は、映画評論サイト側によると、

「『蜘蛛の巣を払う女』は原作小説のアクション要素を描くことに注力したが、その結果、ストーリーが単調なものになってしまった。ただ、それでも面白さは残っている。」

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%98%E8%9B%9B%E3%81%AE%E5%B7%A3%E3%82%92%E6%89%95%E3%81%86%E5%A5%B3

と言われています。

確かに、的を得ているし同じ感想を持った、、、

蜘蛛の巣を払う女は前作からの続編ではない

ドラゴンタトゥーの女と聞くと、昔も映画やってたよね?え?続編なの?と思う方もいるかもしれませんのでちらっと説明しておきます。

蜘蛛の巣を払う女は、原作小説であるミレニアムの4部目ではありますが、一作目は2009年にスウェーデンで作られ、2011年にはハリウッドで作られ今作は両国合作で2018年に作られています。

また、原作小説は作家であるスティーグ・ラーソンが3部作を書き終えたあと亡くなってしまっており、続きをノンフィクション作家のダヴィド・ラーゲルクランツが書いています。

そのため、小説では第1部「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」第2部「ミレニアム2 火と戯れる女」第3部「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」の続きとして、第4部「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」と続きます。スウェーデンでは、ミレニアムシリーズは3部まで映画になっていますが、今作は続編ではなく、一つの完成されている一作と見た方がいいです。

キャストも変わっていますしね。前の作品を見ていなくとも楽しめる内容になっています。

蜘蛛の巣を払う女の感想・ネタバレあり

蜘蛛の巣を払う女の感想を一言で言うのであれば、「やべえ!アクションばっかりや!」って感じでした。

ドラゴンタトゥーの映画というよりかは、ミッションインポッシブルとかボーンシリーズとか、007とか、キングスマンとかスパイ映画の系譜で、ネットを屈指して悪と戦うアクション映画だなと思いました。

とはいえ面白かったですけどね!

個人的に好きな場面はニーダムが伝説のハッカーだと知った時にバディのプレイグからクリームを渡されるシーンですね。笑

「おお、、、!なんかすみません、、、!」という敬意がわかるいいシーンでした。思わず見返した。

ミレニアムシリーズの映画はサスペンスだし、ちょっと怖いもの見たさや、人のエグさみたいなのが見ものだと思っています。

今作は確かにアクション映画であって、サスペンスではなかったかなーとは思いました。

話はチョコーっと薄く感じてしまうけど、天才ハッカーがバチバチとハッキングしながら、逃げたりするシーンはかっこいいし、男心くすぐるよね。

リスベットのバイクがかっこよかった

リスベットのバイクがかっこよかったんだけども、ドゥカティってことはわかるけど、車種・型番までは調べる気力が起きなかったです。

ネットで調べたら複数の方のブログには、ドゥカティモンスター797じゃない?って書いてありました。

さすが世の中のバイク好き。

姉妹の愛情に対しての描写を深掘りして欲しかった

アクション映画としては面白かったのですが、ミレニアムシリーズとしてサスペンス要素を入れるのであれば、もう少し姉妹の愛に対しての描写があってもよかったかなと思いました。

映画として万人に診てもらうために、性描写や暴力シーンを限りなく少なくしたんだろうけど

取り残されてしまった方は父親に16年間もおもちゃとして扱われてしまって、出て行った姉妹が女性の味方をしていることを知った

なぜ私は助けに来てくれないのだろう。他の女性は助けてくれるのに、私だけは助けてくれない。辛い思いをしていることを知っているはずなのに。

と言う思いが故に、いっそ全て破壊したろ、って思ったと言う映画だと思うのですが

姉妹愛やお互いのことをどう思っていたのかの描写がなかったので、感情移入しづらかったかなですね。

まとめ

ミレニアムの作品としては、前とは少し違った感じでアクション映画でしたが、見終わってみてなんじゃこら!クソだ!とは思わなかったです。

全体的にかっこいいシーンが多かったですし、近年はやっているスパイ映画に近いものを感じましたね。がっつりミステリーに寄ったものが見たいのであれば、やはり2010年代に上映したミレニアムシリーズが良さそうです。

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