[感想]映画キラーエリートは実話らしい?豪華キャストの暗殺劇

3 min 2,572 views

世の中で一番かっこいいハゲって誰ですか?

と問われたら、私は真っ先にジェイソンステイサムをあげる。押して彼が出ている映画はもれなく全て見ている。

自分でもびっくりなんだけど、まるで村上龍の小説のように、好きなつもりはなかったんだけど、いつの間にか多く見ていたのがジェイソンステイサムが主演の映画だった。笑

そして、2012年に公開された「キラーエリート」もその一つです。

今回もガンガン打ち込み、最強のハゲが敵を投げ倒していきます。

キラーエリートは実話らしい

Hakuhodo DY Music & Pictures Inc.

キラーエリートは実話らしい?と聞いたのですが、実話を元にしている、だけで実話ではないようです。

劇中でも、実話に基づくものである、と冒頭に出てきています。

実話である
と書かれていれば、実話ですし

実話に基づく
と書かれていれば、元にはしているが、実話通りには話が進んでおらず、多くを脚色されているのです

というわけでキラーエリートは実話らしいというのは嘘であり、実話を元にしている映画になります。

元になったのは、1991年元SASのファインズ著の「ザ・フェザーメン」です

大きな論争が巻きおこり、政府はその内容を否定しました。現在もSASがオマーン戦争に関与したのかは最高機密らしいです。

結局邪魔者はフェザーメンだった

劇中で後半明かされるのが、
英国はオマーンとの石油の輸入契約を結びたいがために、有権者がいう3人を殺すのであれば契約をすると言っていて、ダニーははめられ、3人を殺すことになります。

フェザーメンは英国にとって邪魔だったということになります

クライブ・オーウェン演じるスパイク・ローガンは元SASという肩書きを誇りに思っており、国よりも兵士として考えが強いです。戦闘狂とも言えるし、純粋とも言えるし、汚い大人になっていないとも言えます。世が世であれば彼みたいな警察がいた方がいいですね。

その彼は、元SASが殺されていることに気がつかず、ダニーたちは追いつめますが、実はSASを殺そうとしていたのは、英国だった、というオチですね。

そして、きったねー大人たちに振り回されてしまったスパイクローガンはブチギレて、オマーンの有権者を殺してしまいます。

息子も砂漠に戻りたくないもおーん!っていうね

既得権益持った有権者たちに振り回された人たちっていうのが本映画のテーマですね、多分

人間味のあるキャラクターと超人

キャラは人間味がありますが、超人です。笑

見た人は言っている意味がわかるかと思います。

まず、ハンターは捕まってしまいますが、彼はお金目的で内容をよく聞かずに、仕事を惹きつけてしまうんですね。これが真実かは最後までわかりませんが、金は欲しいと思っているのでしょう。使い道は最後には、新しい戸籍や住む場所のためには必要だ〜って言っていましたが、どうなんやら。

1980年お金が全て、今もお金は大事なもので代わりはありませんが、よりお金至上主義であった世の中のはずです。やはりお金欲しさに仕事を引き受けてしまい、調査もろくにしないっていうズボラな人間性が出ています。

デイヴィスとマイアーもですね。

困ったら殺せばいいやという考えが二人にはあり、1980年代の暗殺をしていた人間像がわかります。今よりも、治安は悪く、足がつかないからこその、殺人に対しての抵抗のなさですね。現代の暗殺を映画で表現するのであれば、もっとスマートにやったでしょう。

二人の気丈の荒さも見所ではあります。

ダニーは3人同様クズではありましたが、とある任務で子供に見つめられたことをきっかけに辞めることを決心します。

恋人であるアン・フレーザーと過ごすことで、人間性を取り戻し、暗殺家業はやめたかったのでしょう。

純粋無垢であり、自分の過去を問い詰めてこないアンに対して、手を汚している自分は耐えられなかったことと思います。近くにいると決めるのであれば、この仕事をやめよう、そう考えている最中に、子供と目があい、自分がパパになることも考え、「もう無理だ」となったのであれば、すごくわかりみが深いですね。

悪いのは誰か、国なのか

結局悪いのは誰なのか、国なのか、ダニーなのか、フェザーメンなのか、オマーンなのか、それぞれの思惑があり、悪者なんていない、戦争が終わっても、戦争は続いていたわけです。

人も国家も、自らの利益を求めていきます。

自分にとって利があることを求めることは悪でしょうか。否、悪ではない。それが、たまたま悪とみなす法律があれば悪であるだけです。

キラーエリートは悪なんてものはいないけど、国ってきたねえことしてんだぜ?見てくれよ?ってことを伝えたかったのでしょう。

国にこき使われて、暗殺者は死ぬし、元兵士も死ぬ、でも利益を得るのは国である。国が潤えば、国民は潤うのか?それはわからない、だが関係ないとは言い切れない。

んー、政治というのは、難しいものです。

まとめ

キラーエリートの感想でした。

ジェイソンステイサムが出ていたし、ロバートデニーロもかっこよかったので、アクション映画好きとして及第点余裕でクリアでした!

実は昔一度見たのですが、もう一回見るか〜って程度には面白いと思います。

アクションだけ見る回と、振り回される人たちが可哀想やな〜って思う回に分けてみました。笑

関連記事