[イーオンフラックス]解説、感想|和テイストなSF映画、セロンがとにかく美人

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イーオンフラックスを見ました。

気になってはいたのですが、手を出さず仕舞いで、やっと手をつけた感じでした。スキャンダルを最近見たので、シャーリーズセロンめちゃくちゃ美人やないか!と思っていたから、自然とクリックして、視聴したんだろうな。笑

近未来SF映画として、壮大でしたし、音楽は派手ではないのですが、使っている道具とかがかっこよかったです。

世界観の解説が少なめが故に、少し難解と感じた方もいるかもしれません。今回は感想だけでなく、自分が「あーそうなんだー」と思いたいこともあり、調べたことをまとめつつ解説も加えていきます。

では、まいろー!

ネタバレありなので、苦手な方はご注意を。

イーオン・フラックス(原題:Æon Flux)の元はアニメ

近未来SFで、まるでマトリックスのような人離れした動きを急にするもんだから、口がうっすらパカーンて空きました。シャーリズセロンってこんなアクションもこなすの?っていう。笑

マトリックスを元にしたアニメである「アニマトリックス」の監督を務めた、ピーター・チョンが1995年に制作したアニメ「Æon Flux」が原作の映画です。

アニメでは、原作とは違い、各回のラストにイーオンが死んでしまう設定で、話が進んでいくようです。

イーオン・フラックスの話の流れを解説

2011年に致死性のウイルスが発生、人類の99%が死亡した。トレヴァー・グッドチャイルドが作ったワクチンで生き残った500万人は、救世主であるチャイルド家の管理のもと、壁の中で生活をしている。この壁の中では、病気もなければ、飢餓もなく、戦争もない平和な世界。

2415年、圧政的なチャイルド家に対して、反政府組織「モニカン」の一人イーオンフラックスはチャイルド家の監視システムを破壊した。活動から戻ってくると妹が殺されていた。そして、イーオンは復讐を誓う。

現君主であるトレヴァーの暗殺指令がきて、イーオンはシサンドラと向かい、後一歩のところで、経験していないはずの記憶が蘇り、銃をうてずに、捕らえられてしまう。

独房に閉じ込められたイーオンは前もってばらまいておいた道具を使い、独房の壁を破壊する。逃げ出すイーオンを見てトレヴァーの弟は驚いた。そして、弟が兄の居場所をばらし、殺そうとしていたことがわかる。

独房の中で与えられた水の中には違う成分が含まれていて、妹の旦那であるクラウディウスに診てもらうと、それはメッセージであることがわかった。

メッセージを飲み込み、トレヴァーと繋がり、居場所がわかったために再度殺しに行くイーオン。だが、そこで二人は絡み合い、愛し合うことになる。

朝起きたイーオンは暗殺指令を思い出し、トレヴァーの首をしめて落とし、場所を後にする。部屋の地下室に行き、研究室を見つけ、トレヴァーが何かの研究をしていることがわかる。

自分の知らない記憶があることに違和感を感じ単独行動をするようになり、シサンドラには止められるが、撃退し、空にあるレリカルへ向かうことにする。

そこには、何かを管理しているおじいさんがいて、妹であるウーナがどこかで蘇っていることを知る。ウーナの蘇りであるサーシャに会いに行くと、そこにはウーナと同じ目をした赤ちゃんがいた。

トレヴァーから今いる全員がクローンであることを伝えられる。ワクチンの副作用によって、子供ができなくなってしまい、クローン技術でしか人類が滅亡しない方法がなかったことを知る。死んだ人間のDNAをリサイクルして、クローン生産をしている。地上の人々は自分たちが妊娠をしたと錯覚をするが、実際には、検査をした時にクローン胚を移植して、自然に赤ちゃんができたと思わせている。

トレヴァーは自然妊娠をする方法を研究して、ついに見つけたが、弟の手によって、実験隊は全て殺されてしまった。イーオンの妹であるウーナは妊娠をしていたが、トレヴァーの弟オーレンが自分の理想郷を壊したくないがために殺していたのだった。

治療法が残っている研究室を燃やされて絶望的なトレヴァーに対峙するオーレンは衝撃的なことを言う。もはや、人類はウイルスの副作用に自然に打ち勝ち、実験体以外にも妊娠をしていたのだった。このままでは人口は増えていく一方であり、監視体制のもと、ユートピアで生活ができないために、オーレンは妊娠をさせたくなかったのだった。

兄vs弟が戦い、イーオンはもと仲間たちにも狙われてしまう始末、ギリギリになって、イーオンはシサンドラとテレパシーで会話をして、味方にさせることに成功した。結果弟は敗北し、イーオンは自由ある未来を守るため、自分のためにレリカルを破壊するのだった。

イーオン・フラックスの感想

近未来SFって感じで、世界観がすごくよかったです。深く解説しすぎず、そうなんだあ〜ですむ感じ好きです。笑

シサンドラの足を手術して、手になっているのとかちょっと衝撃的でしたね。んでもって、ほとんど手しか使わないんかい!って言う。足も手にしたのだったら、屈指して戦って欲しかった感はありました。

壮大な世界観だなーと思ったので、もっと長い時間で上映するか、数回に分けて欲しかったです。この世界で暮らす人たちがどんなものなのか、着るものとか、食べるものとかも知りたかったですね。戦いだけではなく、この世界自体のことが知りたかったなー

ラストの展開は、昔のトレヴァーがイーオンに「また会えるかな?」っていって二人で別に歩き、終わるのですが、やっと会えたねー、て言う、いい終わり方でした。

人生は一度きり、何度もあると心が壊れていく気がする、だから一度きりで、あとは後世に任せたい。

何度も生きてきたとどこかで感じ取っているからこそのイーオンの言葉には深みがありますね。

ところどころに和テイストがあった

ところどころに和テイストがありましたね。グットチャイルドの国旗見たいなやつは日本ぽかったですし、研究室には盆栽があったし、部屋には掘りごたつがあったりと、日本をリスペクトしている人が制作に絶対いる!!!ってのは誰しもが思ったことですね。

監督であるカリン・クサマは日本人の父とアメリカ人の母の間に生まれていることもありますし、もともとのアニメ監督であるピーターチョンが金田伊功さんの作風に大きな影響を受けているとwikiにありました。笑

金田さんといえば、ゲッターロボなどのロボアニメだけでなく、ファイナルファンタジーなどにも携わっている超ビックアニメーターです。リスペクトしてたら、そりゃ勝手に入っちゃいますよね。

監督であるカリン・クサマも、日本の父を持っていて、ピーター・チョンは日本アニメに大きく影響を受けていた。そのために、日本と洋風なテイストが混じり、イケてる和な感じになったのでしょう。

普通にデザインかっこいいので、今見ても古臭くないです。笑

まとめ

イーオンフラックスの解説、感想(ネタバレあり)でした。

シャーリーズセロンが見たくて視聴しだした映画でしたが、セロンが出ていなくとも、面白い映画だったと思います。

キャストありきだなーて言う映画って海外でも日本でも多くあると思うのですが、世界観、脚本でSF好きの自分としては、文章やアニメじゃなくて、実写で見て楽しかったとはっきりいえました。

最近では人気映画はドラマ化になったりするので、ぜひアニメと同様に一話一話でイーオンが亡くなってしまう形で、ドラマ化して欲しいです。ネトフリあたりで。笑

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