グランドイリュージョンが帰ってきた!と個人的に大盛り上がりなグランドイリュージョン2を今期何度目かの視聴をしました。
面白い映画ってなんで1だけなんだろうか。
と言われることも多々ありますが、グランドイリュージョンに関しては、1で伏線だいぶ張っていたし、回収されていない違和感があることから2に期待していた分、派手なイリュージョンだけではなく人間関係についても楽しみにしていました。
結論から言うと、まだまだ2でも明かされていないことがありますが、トリックについてや一度見ただけではわからなかった人のために解説をしていきます。
目次
結局サディアスはアイだった
まず最初に最大のネタバレから入ってしまいます。
一度見た方なら分かるとは思いますが、結局サディアスはアイでした。アイであり、ライオネルシュライクの親友であり、ディランローズの師でもあります。今作最大の肝となるのが、ディランローズの未熟さ、ホースメンの未熟さを感じたサディアスはどん底に落とし成長をさせるという荒療治を仕掛けたのでした。
グランドイリュージョン1では、全てはディランローズの手の平の上だった。と言うのが結末ですが、グランドイリュージョン2ではサディアスの手のひらの上で転がされるわけです。
その不敵な笑みからは賢さが伺え、1で行なっていたディランの計画ですらサディアスが考えたのではないか?と思われますが、この点は謎です。
ラストグリニッジ天文台にあるアイの隠れ家へ行き、計画を立てるための資料、模型を見る限りでは、フードを被っているディランが映っていましたが、1のディランなのか、2のディランなのかは不明です。
ただ1つ言えるのは、1の時点でサディアスはディランローズの正体を知っていて、あえて捕まり、牢屋に閉じこもっていたと言うことです。なにせいつでも抜け出せるほどの人脈、頭脳を持った男ですから。笑
さて、では最初からストーリーを軽くなぞっていきましょう。
勝手にアイに接触をするアトラス
アトラスはディランの計画によって全世界で有名になり、犯罪者となってしまいました。表に出ることができず、ディランにもアイにも無視をされ我慢しきれずに、アイとの接触を計ってしまいます。
ですが、そこではディランから時期に連絡があるので待つようにと言われるだけで、特別な指示があるわけではありませんでした。
ことの事件はアトラスのせいで起きていることも知らずに。
オクタ社の陰謀を防ぐ
新しい女性メンバーである「ルーラ」をホースメンに率いて、オクタ社のプレゼンをジャックする計画を立てます。
オクタ社はユーザーの情報を流出させ、他人のプライバシーを商売にするあくどい企業であるとディランは言います。
4人で協力をしトリックでうまく潜入を成功させます。
プレゼンをジャックしますが、逆にホースメンのショーがジャックされてしまいます。死んだはずのジャックが生きていることをバラされ、さらにはFBIに匿名の電話でディランローズが内通者であることもバラされます。急いで逃げる4人とディラン、途中捕まりかけますが、天才マジシャンのディランは軽くかわし、合流地点へと向かいます。
用意周到に逃げる場所を用意しましたが、その先がトラックではなく、中華料理屋になっていました。外に出ると驚き、中華料理屋ではなく、そこはただの定食屋でした。そう、4人が逃げた先はさっきまでいた場所からはるか離れたマカオになっていたのです。
偽造死したウォルター・メイブリーに嵌められる
4人がなぜ逃亡に失敗したのかは、メリットを裏切ってお金をとって逃げた昔の相棒である双子の「チェイス」が原因でした。チェイスがピザ屋を装い催眠術をかけ計画を盗んでいたのです。
チェイスにつられてボスの元に行くと、その先にはハリーポッター!!!(ではなく、死んだはずのオクタ社の天才エンジニアウォルターメイブリーがいました。
ジャックの偽造死から学び、わざと自分を殺し、社会的に完全な匿名を手に入れることで、本当の自由を手に入れるんだ、と言うちょこっと変態なウォルター。(いや、だいぶ変態)
ウォルターがなぜホースメンがマカオにいるのかを説明します。トラックへと逃げるはずがホースの中はストロボとスリープの文字で催眠術が施されており、4人は寝てしまいマカオに連れ去られてしまったのでした。
なぜここに連れてきたのか?ととうホースメン、ウォルターは君たちが騙した男に投資をしていたが、大損をこいた、と言います。この時点ではその「男」は誰なのかわかっていません。なにせ、騙されたひと、盗まれた会社は複数ありましたから。
オクタ社の共同経営者であるオーウェンと作ったチップを盗んでこいと、然もなくば殺すと脅されて、ホースメンはチップを盗めと言われます。
アトラス以外は断りますが、アトラスは元の目立ちたがりの性格やアイやディランを信じられなくなっていたのもあって、承諾をしてしまいます。
チップを盗み、アイへ渡すが
カジノでマフィアに催眠術をかけてホースメンを部下と思い込ませ、部下たちはスリをしたと警備員に行って捕まえさせます。あとは時間との勝負であり、早速チップの元へ向かいます。
途中博士は男性ではなく、女性であったと言うトラブルがありましたが、なんとか機転を利かせその場を逃れチップを盗むことに成功します。
メリットのトランプさばきの下手さでドキドキしつつもラストはチームワークもあり、綺麗なトランプさばきを見せたシーンはかなり見ものでした。
ここでのトランプイリュージョンはかなり有名ですし、何度でも見たくなるような華麗なイリュージョンです。
ホースメンが団結しだす
盗んだチップをアトラスはアイに渡そうとするが、実はアイではなくウォルターであることがわかります。ピザ屋がメリットの住所がわかったのも、何もかもを信じられなくなったアトラスがアイに単独で接触をはかり、携帯のデータを盗まれたいたからでした。
アトラスからチップを取られまいとディランはカラダを張りアトラスを逃がします。捕まってしまったディランは父親が亡くなった時と同じ金庫へと入れられ川へ落とされます。
さらに、ウォルターが投資をしていたと言う「男」がグランドイリュージョン1でお金を盗まれ、全世界にさらされた男、アーサーであり、父親であることが判明します。愛人の子供ではありますが、ウォルターは腹を立てずっと復讐がしたかった、と。
金庫の中には水が入ってきますが、父親がいつも袖に奥の手を忍ばせておくことを覚えていたディランは危機一髪でマカオのマジック店からもらった時計を思い出し、金庫から脱出します。
溺れ死にかけそうなところをアトラスが助けてあげますが、チップが偽物であることに気がつくジャック、いつ?と全員で相談をしますが、入れ替わった瞬間に覚えがない面々。このままでは?と一瞬戸惑いますが、本物だと思わせればいいのでは?と計画を立てます。
マカオのマジック店で計画を立てているホースメンたちは、自分達だけの力でできるのか?と不安になっていますが、そこで助っ人が登場します。マジック店の店員は2人ともアイのメンバーだったのです。
ロンドンでの巨大イリュージョン
さて、一番の見どころであるロンドン、大晦日での最大イリュージョンですが、ここでは複数のマジックが同時進行で行われます。
映像では
- 3カードモンテ(ジャック)
- ハト(ルーラ)
- 雨を操る(アトラス)
- チェイスがメリットから次の場所を聞き出す
- 計画が変更になり、バイクで逃げる
- 捕まり飛行機へ
- チップを取られ外へ投げられる
が順番でした。実はこの間に様々なことが行われています。
まず3カードモンテの時に、裏ではドライバーが入れ替わっていました。そうとも知らずにホースメンを捕まえたアーサーとウォルターは飛行機へと乗り込みます。アーサーの顔にライトを当てていたのは、周りをよく見せないためです。
飛行機を飛ばした方法は、巨大扇風機、ライト、降雨機を使って演出をしました。
捕まったホースメンが必ず外へ投げ出されなければいけません。そのためにチェイスはジャックから催眠術をかけられていたのです。「サプライズがない」と指摘されたジャックは見事サプライズをして、チェイスに捕まえたホースメンを外へ投げろと言われていたのでした。
これらのマジックは全て3カードモンテ、ハト(飛ぶ)、雨を操る、と最初から見せていましたが、これは皮肉にもなっています。
こうして暴露されたアーサーとウォルターはFBIに捕まり、ディランは新しいボスから逃がしてもらい、ホースメンはその場から消えます。
アイの隠れ家グリニッジ天文台へ
アイの隠れ家グリニッジ天文台へ向かうホースメン一行は、アイから歓迎されます。ディランはそこで父親の写真が飾られていることを知り、とある部屋へ向かいます。そこには、父親である、ライオネルシュライクとサディアスブラッドリーが仲良く写っている写真が複数ありました。
そこでサディアスが登場し、真実が語られます。実はサディアスはシュライクと相棒関係でマッチポンプ(言い方が悪いけど)をしていました。サディアスはマジシャンを煽り、シュライクはその煽りを超越する、プロレスの関係で、マジック業界をより盛り上げる関係でした。裏では仲良しであり、よき友であったサディアスがわざとシュライクを殺したわけがなかったのです。
ディランは、サディアスに早く言ってくれればよかったと言いますが、サディアスは言おうとしたが、君があっさりと手の内を見せたことでがっかりしたと言います。
大切な友人の息子であるディラン偉大なマジシャンとして成長をしていれば、早く明かそうと思っていたのですが、復讐にかられ焦ってしまっているディランを見逃すことはできず、一度どん底に落としつつも、裏では糸を引き、ディランが成長する過程を見守っていたのでした。
次は何をすればいいかディランは聞きますが、サディアスはもう疲れたと言います。
カーテンの陰に偉大な魔法使いがいると、その目で見ないのか?
もう見てる
この会話が意味するものは複数とらえられます。
ディランを見ているという意味なのか、ディランの父親であるシュライクを見ているという意味なのか、どちらにせよ、次は君(ディラン)の時代であり、好きにやりなさいと言い、去っていくシュライク。
渋い。かっこいい。
カーテンの奥は行くなよ?といい、速攻で言いつけを破りカーテンの奥へ行くホースメン。笑
こうしてグランドイリュージョン2は幕を閉じます。
ディランローズはアイと接していなかった?
グランドイリュージョン2を通してもまだわかっていない謎は複数あります。中でもディランはアイとは接触をしていなかったのでは?と思わせるようなシーンがあります。
アトラスがアイと接触をするといった時に、アイと?とうう不可思議な顔がありますが、この表情は「俺も接していないアイとどうやって?」というようにも見えますし、1のラストでアイへようこそという割にはアイからの指示はないし、実際のアイにあった時には驚いていますから。
1の計画はアイが建てたというよりも、完全な私利私欲を中心とした計画なので、ディランが独断でやった可能性はあります。しかし、ディランの独断で行っても人手が足りないために、若手に対して絶対的な名前「アイ」をブランドとしてちらつけて誘ったという見方もできます。
もしくはディランの計画を裏で手伝ってくれたのがアイなのか、どちらにせよ、この辺の細かい設定、ストーリーはグランドイリュージョン1,2では明かされていません。
ライオネルシュライクは死んでない?
1ではインターポールである、アルマがシュライクが入った金庫は見つかっていない、といっています。
つまりは死体としては見つかっておらず、死亡扱いになっており、サディアス自身も死んだとは思ってはいるが、誰もシュライクの死体は見ていないのです。
そのために、まだこの辺はぼやかされて、誰も真実をつかめていません。
3以降で語られることはあるのだろうか。
チップはいつ偽物とすりかえられたか?
チップがいつ偽物とすりかえられたかは語られてはいませんが、おそらくはダブルのスーツを着たオクタ社の入り口に立っていた男性が元からすりかえていたと見るのが正しそうです。
ラストにアイの事務所でお茶を注いでいましたし、彼がすりかえていなければタイミングはなかったと語っていますので、元からいつでも盗める状態にはいたけれど、彼らの力を信じて、本物のように見せかけて渡したと見るのが妥当でしょう。
まとめ
グランドイリュージョン2見破られたトリックは1以上に豪華なイリュージョンがありました。
一度だけではなく、何度も見たくなる映像美が目立ちましたし、映像ならではのイリュージョンが前回よりもふんだんに使われているように感じました。
クライム(犯罪)映画ではありますが、爽快ゆえにホースメンを応援したくなってしまいますしね。
3も楽しみにまた何度か見ちゃおうと思います。
読んでいただきありがとうございました!