[2017年LIFE]火星の生命体カルビンが可哀想!ネタバレ・レビュー・設定

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春は映画の季節だなーとか言いながら別に年中無給で見ているわけですが、宇宙モノといえば、最近でいえば、エイリアンとライフでしょう!

ということで、ライフの感想やネタバレ、設定などを解説していきます。

まだ見ていない人は要注意しながら見てくださいまし〜。

概要あらすじ

数十年後の世界の話で、世界から選ばれた人物たちで、宇宙へと跳び立つことになる。

その宇宙では火星を探索していて、他の星に住めるかどうか、移住計画を進めています。

今、火星の探索の中で、火星の土を回収することに成功、さらに土の中には、火星の生物が紛れていた。

ありとあらゆる方法で生き返らせようとして、生き返ったはいいが、甦ったのは、強靭な力を持った生物だった。

地球へ持って帰るわけにはいかない!と宇宙で食い止めようとするメンバー、未知なる生物との戦いがいま始まる。

主要登場人物

デビッド・ジョーダン/ジェイク・ギレンホール(北田理道)

医者

今作の主人公、長く宇宙にいたことで体が弱っている。ラストまで生き残り地球へ到達するが…

ミランダ・ノース – レベッカ・ファーガソン(坂本真綾)

検疫官

最後まで生き残る側の一人、初めはやけに厳しかったが、仲間の死を見ながら、そして自分の死も直面することで、変わっていくさまがリアル。

ローリー・アダムス – ライアン・レイノルズ(加瀬康之)

航空エンジニア

宇宙生命体を捕まえたエンジニアで、最初に犠牲になる。

ショウ・ムラカミ – 真田広之(桐本拓哉)

宇宙生命体を捕まえた日の近くに子供が生まれた。

子供のためにも帰ろうとするが、帰ることはできなかった。

システム・エンジニア

ヒュー・デリー – アリヨン・バカレ(英語版)(竹田雅則)

宇宙生物学者

生物学者であり、カルビンの親。

親心がありすぎて、自分の足を食わせてた。

エカテリーナ・“キャット”・ゴロフキナ – オルガ・ディホヴィチナヤ(よのひかり)

司令官

女性の司令官。冷却水で窒息死となる。

起承転結(ラスト)

宇宙を探索しているチーウが、火星を調査したポッドを回収することに成功する。

回収したポッドの中には、生命体がいた。

名前は地球に住む女の子が決めて「カルビン」となった。

温度を変えたり、酸素を与えたり、する中で、生命体は息を吹き返し、ブドウ糖を取り成長をしていく。

ある日、調整ミスでカルビンの環境が変化、仮死状態となってしまう。

カルビンを無理矢理起こそうとする、ヒュー。

カルビンは起きるが、ヒューの右手の骨を粉々にする。

そして、起こすために使われていた、電流を発生させるプラグを使い、自分のハコから逃げることに成功。

助けに来たローリーの体内に入り、内臓を食い散らかす。

ここから、残りのメンバーたちと戦いのだが、残りのメンバーも次々にやられていく。

ヒュー:足を食われる(出血死?)
司令官:冷却水での窒息死
真田さん:宇宙へ

ヒューを食べることで、カルビンの体内には、発信機が入っていることがわかった。

発信機を使い、カルビンを撃退することに。

カルビンを撃退しようとして、二つのポッドを使い、先が短いデビットはカルビンと宇宙のチリとなることを覚悟。

酸素不足となっている宇宙船の中で、酸素を発生させる棒を使い、カルビンをポッドの中へ誘い込むことに成功します。

二つのポッドが発射されて、片方は宇宙へ、片方は地球へ向かいます。

が、しかし、宇宙のゴミとぶつかり、ポッドの軌道が修正させてしまう。

二つのポッドがごちゃごちゃになり、片方はなんとか地球へ、片方は宇宙の彼方へと飛ばされる。

無事にたどり着いた地球のポッドは、アジアのどこか。

船にいた人間が、助けようと中を覗くと、そこは宇宙へ向かうはずだった、カルビンとデビットだった。

開けるなああああああああああ!

という声はむなしく、言語の壁を越えられずに、地球へカルビンは放たれてしまった。

小ネタ、伏線、見所ポイントなど

未来の地球

酸素の棒が出てきたり、チップをつけることで、自分の方だのコンディションがわかったりと、今の科学では説明できそうだけども、一般人には完全にわからない、ICT、IOTが確立していました。

先の地球の話で、本当にこうなっていくんだろうなあ、というのが容易に想像できそうなくらい、現実的なアイテムの登場でした。

人間の心理がリアル

おい!なんで!そこは一緒にいなくなっちゃえよ〜い!

と何度も突っ込みたくなるようなタイミングがありました。

が、そこがリアル。

自分の命を投げ打ってでも、誰かを助けようとするってのは、できそうでできない。いやー、本当に、今の日本であればまず無理でしょうね。

なので、あれだけ隔離をしなければいけないと言って、生物を殺したがっていた、レベッカも殺すのにはためらっていたし、自分が犠牲になって死ぬこともできませんでした。

それは生へのリアルな執着心なのかな?と勝手に想像。

土壇場で、そのタイミングになったら慌てふためくのが「常」であるよな〜、と見ていて思いました。

ヒューのカルビンへの愛

ヒューは自分の足を食わせるんですねえ。w

しかも自分の足にカルビンがいることを死ぬまで誰にも言わない始末。いえば殺される可能性があったし、自分の前でカルビンが殺されるシーンは見たくなかったのでしょう。

とはいえ、足を食べられて激痛の中でも踏ん張り、そのまま息絶える力。

生命を生み出す上での「愛」、子供が生まれた時に感じるもの、ヒューは強く感じていたんだろうなあ、と勝手に妄想していました。笑

コヴィナント、エイリアンへのリスペクト

発信機があり、宇宙戦艦の中で、ルートを見ながら、おびき出して、戦う。

あれ?これ最近見たな!と思ったらコヴィナント(プロメテウスの次の話)のエイリアンとの戦いとほぼ一緒なんですねえ。

びっくりしました。

エイリアンは宇宙生命体として、広く知られるルーツです。エイリアンがいなければ、ここまで僕らが宇宙生命体シリーズを目にすることはなかったでしょうし、当たり前のエイリアンの姿というのもイメージがありませんでした。

そんなエイリアンの関係の人たちへのリスペクトなのかもしれない…

LIFEの名の通り、生命が生まれる

ヒューはカルビンを生みましたし、ショウは赤ちゃんが生まれました。生き残りそうだった二人には愛が生まれそうだったし、LIFEの名のごとく生まれまくっていたわけです。

どっちが悪いとかがない

どうしても映画で片方からの目線でとっていると、宇宙生命体のカルビンが悪く取られてしまいがちです。

ですが、カルビンは悪でしょうか?僕は全くそう思いませんでした。

カルビンは勝手に起こされ、勝手に殺されようとして、勝手に倫理も何も教えてもらっていない中で、人を殺してしまい、狙われる。

ある意味で被害者です。同じ立場だったらかわいそうすぎる。

地球人が勝手に起こして、勝手に殺そうとして、しくった話なわけです。

さらに知能があったとしても、倫理は生まれながらに持っていないでしょう。(性善説、性悪説的なものを人間じゃないから、ないとするのであれば)

だから人を殺すってのも、別に生きるために「呼吸をする」と同じ感覚でやっている可能性だった十分にあります。

だから、ヒューがカルビンは悪い奴じゃないと始終言っていたし、最後もカルビンに足を食わせていたわけです。

悪意があるかどうかを決めるのは、客観側です。主観としては、生きるために当たり前である。と思い、LIFEっすね。うん。と勝手に納得しました。

真田広之は大活躍

真田宏之さんが俄然大活躍です!

出てくることを知らずに見たのですが、日本人が海外の映画に出るときって、大した役じゃない時が多いイメージなのですが、相当重要ポジでした!

子供を産むシーンでは、日本語でやんと頑張れ!と言っているし、さすが真田さん。

むなくそ悪さが快感

むなくそ悪い感じのラストシーンでしたが、

ミストもそうだったけど、必ずしも見ている側が求めている終わり方をしないというのも、作品の一つです。

逆に、リアルだなと思わせてくるほどに、気分が悪かったですが、ここ最近で一番記憶に残ってしまいました。

見てよかった!

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